食中毒の1つである、カンピロバクターに苦しめられたので、その出来事を時系列順でまとめてみた。
原因はおそらく発症の2日前に居酒屋で食べた鳥刺し。(提供後すぐに食べなかったのもよくなかった)
少しでも食中毒に悩まされてネットで体験談を漁っている人の参考になれば幸いです。
1日目(金曜日)
朝から何やら寒気とお腹がゆるい感覚があった。
でもその寒気は12月になって急に冷え込んできてから毎朝感じていたし、お腹に関しては牛乳で割ったプロテインを朝飲んだことでよくなるので、別に違和感はなかった。
この日は在宅だったので、午前中は普通に仕事をしていたが、昼過ぎからだんだんと寒気と頭痛が悪化してきた。
やることはあったが、仕事が続けられそうな体調ではなかったので15時ごろには退勤し、ベッドで横になった。
夜も買い物に出かける元気もなく、UberEatsでスープ(スープDELI、春雨)とポカリと注文。
割高に感じられて普段はUberを使わないが、この時ばかりはものすごく重宝する。
独り身だと自分が動けなくなった時に代わりに動いてくれる人がいないので、ものすごく助かる。
体調がイマイチなときに筋トレすると体調崩しやすくなるんよな〜とか感じながら、寝たら治ると信じてひたすら寝る。(純粋に平日の疲れで寝れる)
このときは食中毒になっているという実感はなく、純粋に体調を崩しているだけだと思っていた。
2日目(土曜日)
朝起きても体調が治りきっていないことに若干不満を感じつつも、明日には治るだろうと期待感を持てるぐらいのレベル感。
普段薬を飲まないためストックがなく、頭痛薬と胃腸薬を近くのドラッグストアに買いに行く。
体調が悪くても食べやすい、鍋の具材とうどんとポカリを仕入れ、家にこもる。
薬を飲んだおかげか、体調は悪くないし、お腹の調子もマシな気がする。
だが、薬の効果が切れてきた夜から一気に体調が悪化。
高熱(このときは体温計る気力もないがおそらく40℃近い)、頭痛、悪寒、耳鳴り、下痢全てがハイレベルでマルチにダメージをかけてくる。
1時間ごとに(時間帯によってはもっと高頻度)ベッドとトイレを行き来する。
一人暮らしだとトイレとベッドとの距離が近くて助かる。
寝過ぎているからか腰も痛いし、眠りも浅くて変な夢(最近シリアのニュースが出過ぎて余計しんどい夢)も見る。
この夜は間違いなく2024年で最も苦しい夜だったに違いない。
下世話な話で恐縮だが、下痢が続くと前から水が出なくなる。全て後ろで完結するようになる。
だから何も食べなくても下痢はなくならない。
深夜4時ごろに最後の1本のポカリを飲み干す。
水より吸収されてる感じがしてポカリばかり飲んでいたので、いざ無くなると困る。
こんな時間でもUberってやってるのかなと検索してみると、やっている!
深夜でも配達員がいることに驚いたが、わずかな体力で注文。
この時間帯にインターホン押されることなんて2度とないだろうなと思いながら受取。
3日目(日曜日)
朝比較的マシかと思って体温計で計ってみると39.4度。
じゃあ昨晩は何度だったんだろうと改めて思う。
食中毒でこんな高熱になるなんて聞いたことなかった。
この日も固形物は食べれる気がしない上、食べても仕方がない気がしたので、スープとヨーグルト、バナナを摂取。
あとはひたすらまたベッドに寝転んで壁か天井か、窓から見える空を眺め、1時間おきにくるトイレタイムをこなしていく。眠たくないときはスマホいじる。
ポカリを飲みすぎたせいで、歯がしみるような気がする。
歯磨きしたらやはり飲むべきではなかった。(とはいえ苦しいときにそんなことを気にしていられない)
夜は寝汗が止まらなくて、1時間に1回目が覚めるタイミングごとに着替えた。(下着のストックギリギリで途中からタンスの奥から引っ張り出してきた)
でもここでの滝汗を契機に体温がグッと下がったのは間違いない。
4日目(月曜日)
体温計を測ってみると36.8度!
自分の平熱よりは少し高いが、これまでに比べると一気に下がった。
この週末ずっと頭の中にあったもやもやみたいなのもすっきりして、かなり楽になった。
とはいえ定期トイレイベントは継続中なので、職場先に休みの連絡を入れ、おかゆを食べ、ときたま会社のメールを確認しつつ、またベッドに寝そべる。
汗だくで着替えた服たちと汗を吸ったシーツを一気に洗う。
元気になってきたのが嬉しく、冷凍庫に保存していた、ふるさと納税でもらったうなぎを1尾平らげた。
体調が戻りきっていないときに調子に乗ってしまったのはよくなかったと振り返って思う。
5日目(火曜日)
今日は仕事ができるだろうと在宅ながら出勤。
だが、月曜とは打って変わり、また体調が悪い。
今までのようにベッドで横になっているのではなく、椅子に座っているからか、とにかくトイレに行きたくなる。
結局15時ごろからまた発熱が出てきたので、途中で退勤。
さすがにこのままだといつまで経っても治らないのではと不安になり、家の近くにある消化器内科に行く。
食べたものを聞かれ、おそらく鳥刺しからきたカンピロバクターだろうと診断される。
抗生物質はそのウイルスが確定しないと出すことができず、その特定には便を提出してから5日ほどかかるとのことだったので、今回は解熱剤と整腸剤をもらった。
夜はまた寝汗をたっぷりかき、不快な夜を過ごした。
6日目(水曜日)
今日は何とか仕事はできる状態ではあったが、長引かせないために休みを取った。
整腸剤を飲んだことでだいぶお腹の調子は落ち着いてきたように感じる。
ただ、火曜日あたりからトイレに行きすぎたことで切れ痔になった。
切れ痔そのものは時々なるので慣れているつもりだったが、トイレに行く頻度が多いと切れ痔が治るどころか悪化の一途を辿り、トイレに行きたいけど行きたくないという状況。
ウォシュレットを使うと、針でお尻を刺されたような鋭い痛みを感じる。
さすがに耐えられず、近くのドラッグストアに行き、切れ痔に効くというボラギノール軟膏を買いに行った。
塗ったところでもちろんすぐに効果が出るわけではなかったが、塗らなければもっとひどくなっていたと思う。
7日目以降
ここからはさすがに少しずつ症状も落ち着いてきた。
ただ、食べ物は自由に選べず、どうしても消化しやすいうどんやお茶漬け、鍋、ヨーグルトなどがメインではある。(食欲はあるが、胃腸が機能せず全て下痢になってしまう)
結局食中毒が完治するまで8日間かかった。
消化器内科の先生曰く、普通は3、4日で治るようだが、月曜安静にしなかったせいか1週間以上もかかってしまった。
カンピロハイライト
- 食中毒はまじできつい。インフルのような流行り病と違い、これという薬がないため100%の力を出してくる食中毒と向き合わないといけない
- 早く治すために仕事は休んで安静にすべき。そもそも突然トイレに行きたくなる状態で仕事はできない
- 普通の大衆居酒屋で鳥刺しを食べるのはやめた方がいい。味とリスクが全く釣り合わない
- 前半は発熱、中盤は下痢、後半は切れ痔との闘い。長期戦になるのでお尻はできる限り労わるべき
- 腹痛がなくなっても下痢そのものは完治に1週間以上かかる。しばらく食べたいものは食べれないと心得るべき
これからは食い意地を張って無条件に何でも食べるのではなく、リスクを避けながら食事を楽しんでいきたい。