Courseraってどうなの?料金体系と注意点まとめてみた

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海外のMOOCsにおいて、edXと双璧をなすCoursera。

 

海外では既にかなりの受講者がいるようですが、言語が英語だからか、日本ではまだそれほど普及していないようです。(Udemyとかのほうが人気かも)

 

そこで今回は、Courseraのコースを計19コース受講した経験をもとに、実際どんなサービスなのかを紹介していきたいと思います!

 

www.internetacademy.jp

 

 

Courseraとは

 

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Courseraはオンライン授業を提供するプラットフォームの1つですが、ホームページによると、2021年4月現在で234のパートナー(企業、大学など)と提携し、6821コースを提供しています。

 

大学はスタンフォード大学やUC Davis、トロント大学など有名な大学が授業を提供していますし、企業ではIBMAWSGoogleなどの大企業も講座をいくつも開いています。

 

講座のジャンルもプログラミングやデータ分析などたくさんありますが、個人的にはそうした「理系」科目のほうが人文系よりも充実している印象です。

 

 料金体系

 

基本的には、ほとんどの授業を無料で受けることが可能です。(Auditを選択)

 

ただ、その場合は課題を提出できず、ピアレビューが受けられないため、コース全ての授業を受けても証明書をもらうことができません

 

課題を提出したり、テストを受けたりしないと次の授業に進めない授業もありますし、修了証もないので、無料で受ける場合はその点を理解しておきましょう。

 

どのコースも7日間のFree Trialが認められており、その期間中であればお金を払っていなくても課題を提出し、ピアレビューを受けることもでき、最後までいけばなんと証明書までもらうことができます。(これで僕もいくつか証明書をもらいました)

 

ちなみに証明書はオンラインで発行され、ダウンロードしたり、Linkedinで共有することも可能です。

 

無料のAuditを選択しない限り、そのFree Trial後有料になります。

 

コース(Course)1つあたり価格は4~6000円ぐらいで、per monthと書かれている場合は、キャンセルする、もしくは全ての授業と課題を完成させるまでその価格が毎月請求されます。

 

支払方法はカード一択です。

 

ただ、CourseraにはCourseのほかにSpecializationという、いくつかのコースがセットになったものもあり、その場合はSpecialization1つで4~6000円なので、コース単体をいくつか受けるよりもお得に受講することができます。

 

また、授業を格安で受けられる奨学金制度もあります。(手続きが面倒だったので利用していませんが)

 

さらに、たくさん講座を受講する人向けに、Coursera Plusという、いわゆるサブスクもあり、年間43,746円、もしくは月6468円(21年9月現在)で3,000以上の講座を自由に受講できます。

 

www.coursera.org

 

講座

講座は各10分程度の映像授業(倍速、画質、言語変更可能※日本語は現時点ではほとんどなし)、課題、ピアレビュー、クイズなどからなり、授業をただ見るだけでは証明書を受け取ることはできません。

 

僕が受講したコースでは、課題の一環としてプレゼン動画を作り、提出してピアレビューされるものもありました。

 

ピアレビューである程度(基本8割以上)の点数をもらえないとコースを修了することができないのですが、たまに評価がやけに厳しい「辛口おじさん」がいて足止めを食らうこともありますので要注意(笑)

 

授業内容がタイトルと違っている場合や、自分のレベルにあっていない場合もあるので、その場合はFree Trial期間中にキャンセルするようにしましょう。(そうでないとお金がかかります)

 

注意点

 Courseraのコースには満足度の高いものもありますが、いくつか気をつけなければいけないこともあります。

 

7day Free TrialはSpecializationだけ!

先ほど、講座では1週間の無料期間が設けられており、その期間中に完了すれば無料で証明書をもらうこともできるという話をしてきましたが、ややこしいことに無料になるのはSpecializationだけであり、単体のCourseはそのFree Trialがありません

 

なので、Enrolボタンを押して講座をスタートさせると、紐づけられたカードからすぐに引き落とされることになります。

 

おそらくCourseで7day Trial を用意すると皆その期間内に終えてお金が入って来ないからだと思いますが、Course単体を受講されるという方はその点を理解しておきたいですね。

 

いくつかCourseを受ける予定であれば、単体1つずつ支払うよりも、Coursera Plusの1ヵ月プランに入るほうが安いと思います。(ただ、そのCourseがサブスク範囲内であるかは要確認)

 

サポート体制

コースの受講全般に関しての疑問などは、Courseraのヘルプセンターにチャットすると文字通り秒で返信してくれます。(しかも生身の人間が)

 

それは素晴らしいのですが、コース内での授業に関する疑問(なぜここはこの数字になるのか、など)に関しては当然そこでは答えてもらえません。

 

そこで全てのコースにはForumという、受講者たちがお互いに質問したり、回答したりする場があるのですが、これが機能していない場合が意外とあります。(誰かが質問しても無視、インストラクターも無視みたいな)

 

そのくせ、インストラクター側はそのForumで疑問を解決することを想定しているので、クイズなどの課題も解説が皆無だったりすることも多々あります。

 

なので、クイズで間違った問題を理解しようとすれば、その過疎化したForumで質問するなり、過去の質問を参考にする必要があります。(クイズで合格点に届かなかったときは特につらいです)

 

もちろん人気の授業(受講者が多い)ではForumが充実している場合もありますが、あまり人気のないコースを受講する場合は気を付けましょう!

 

異常に高いレビュー

 Courseraのコースの多くがレビュー4以上で、4.7みたいな超高評価のものもゴロゴロしています。

 

レビューの詳細を見ると、「人生で一番素晴らしい授業」とか「目から鱗」みたいに感動している超ポジティブな人間がうじゃうじゃいます(笑)

 

でもそれが「普通」なので、全てが神授業ではありませんし、万が一レビューが4を切るようなコースを受講する場合はその点を理解することを強くおススメします。

 

僕もレビュー3.5のコースを受けたこともありますが、かなりひどかったです(笑)

 

ちなみに、Specializationを取る場合、最初の画面に出てくるレビューをあてにせずに、Specializationに入っているコースのレビューを1つずつ確認したほうが確実です。

 

全体としては評価が高くても、そこに低評価のコースが紛れ込んでいる場合もあるので。

 

フレキシブルとは

Courseraの授業はどれもEnrollボタンを押した瞬間から授業をさっそく受けることができますし、基本的にスケジュールは自分次第なので(一部の授業では締め切りが設けられる)、時間があるときに自由に受講が可能です。

 

ただ、Capstoneが含まれているコースには注意してください。

 

Flexible Scheduleとか書いておきながら、「〇日にならないとCapstoneの課題ができません」と課題がロックされていることがあります。

 

しかも、コースを受ける前の説明にはそんなことは書かれておらず、そこまでたどり着いてやっと知ることになります。(絶望とともに)

 

僕の場合、半月もそれで待つことになりました。

 

急いでいない人は別にそれでもいいとは思いますが、他にもコースを受講していたり、早く終わらせる必要がある場合は注意してください。

 

※この場合、ヘルプセンターに連絡を取ると、そのロックを解除してもらえる場合もありますので、一度質問してみるといいです。(僕の場合はそのスケジュールは大学側が設定しているので変更できないと言われましたが)

 

まとめ

ここまでCourseraのサービスや注意点について紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

 

授業の質が高いものも多くありますし、無料もしくは4~6000円で受けられるのでかなりコスパはいいと思います!

 

興味がある方は1週間のFree Trialでもいいので受講してみて、実際の授業を体験してみてください!